
作 シャーロット=ゾロトウ
絵 ハワード=ノッツ
訳 松岡敦子
発行 偕成社
毎月お寺で行っているわかちあいの会は、「じぶんを落ち着かせるじかん」と「互いの気持ちをわかちあうじかん」の二部構成でやってみています。「じぶんを落ち着かせるじかん」では、毎月が私がチョイスしたグリーフケア絵本や詩の朗読をしています。今回はその中から、【かぜは どこへいくの】をご紹介します。
この絵本は、夜寝る前の子どもとお母さんが問答する場面が描かれています。
「どうして、ひるはおしまいに なってしまうの?」
の問いを皮切りに次から次へと子どもはお母さんに質問を投げかけます。
子どもの素朴な質問に、1つ1つ、丁寧に、心を込めて答えるお母さん。
こんな答え方、私にはとてもできない…と思う気持ちと
こんなふうに答えられるいいなと思いながらページをめくっていくと
子ども以上に私自身が癒やされる感じがあります。
「おふねは どんどん いって、
シャーロット=ゾロトウ作 かぜはどこへいくの
みえなくなってから どこへ いくの?」
「すいへいせんを こえて、つぎの みなとへ いくの。」
何かの終わりは、終わりではなく
別の場所で、別の形で始まる。
自然も、いのちも、人の想いも
ぐるぐる続いていく。
大切な存在が見えなくなったときは、哀しいし、とっても淋しいし
旅を一緒にし続けたかった…という思いで
心がいっぱいになります。
「今、どこにいるの?」
と思ったとき、この絵本のページをめくりながら、
大切な人の航海が心穏やかで、楽しいものであることを願わずにいられない。
いつかどこかの港で会えるといいなという思いと共に。
