グリーフケア絵本『詩ふたつ』

著者 長田弘
画  グスタフ・クリムト
発行 株式会社クレヨンハウス

私が初めて長田さんの言葉に触れたのは「最初の質問」でした。いちど触れると心に沁み入る感覚をまた体感したくなって、次に求めたのが『詩ふたつ』でした。

『詩ふたつ』は、「花を持って、会いにゆく」「人生は森の中の一日」のふたつの詩からなる詩集です。

遺された人となった長田さんが、亡くした人を想い、亡くしてから知らされた気持ち、願いのようなものを優しく表現されているように思います。

死ではなく その人が
じぶんのなかにのこしていった
たしかな記憶を わたしは信じる。

長田弘 花を持って、会いにゆく

もう二度と会うことが叶わないと思うと、哀しくて、淋しいけれど、そんなとき大切な人を想いながら、両手いっぱいに長田さんの言葉を抱きしめてみてほしいです。

この記事を書いた人

石原 のりこ

TAKIBIのここち代表 。静岡県東部、西に富士山、南に駿河湾が見える街に住んでいます。焚き火セラピストとして、秋〜春は自然の中で焚き火を囲みながら語らう場を開いています。オンラインでは一年を通してカウンセリング相談を行なっています。
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